長野県 シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード(第2回訪問) 

シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード

所在地:長野県上田市
チーフワインメーカー:生駒元さん
設立 1877年
取材者:宮本輝紀(2016年8月22日)

シャトーメルシャンの重要な自社管理畑、長野県上田市にある椀子(マリコ)ヴィンヤードを再訪しました。
2003年開拓当時は約6haでしたが、現在は開墾を進め、総面積20ha、標高650〜670m、垣根式栽培、栽植密度4000本/ha、年間降雨量約870mm、年間平均日照時間約2170mmという長野県下でも非常に長い日照時間、土壌は重粘土、千曲川から冷涼な風が通り抜ける、日本における醸造用ブドウ栽培として非常に適した土地・地勢です。
訪問した日はあいにく台風が近づくという悪環境でしたが、ヴィンヤード内でのミクロクリマによる水はけの違いなどがわかる有意義な体験でした。

ヴィンヤードはブドウ樹植栽時期によって区画割りされています。
現在は約6万本植樹されており、品種数約10種類、白ブドウ40%、黒ブドウ60%の構成比となっています。
ヴィンヤードの中央に一般道路が走っており、車内からもぶどう畑を眺めることもできます。

事務所から道を挟んで南東にあります。

仕立てはギュイヨ・シングル。畝間は作業車の取り回しがしやすいように約2.5m、幹間は約1mと密植させ、実の凝縮感を引き出しています。

ブドウの実がなるフルーツゾ−ンは地表から約80cm。 地面に近いと実に様々な養分が行きやすいのですが、近すぎると微生物による汚染、病気、獣害にあいやすくなります。

ソーヴィニヨン・ブランは醸造アドバイザー、ボルドーのトップシャトー、シャトー・マルゴー最高経営責任者、ポール・ポンタリエ氏の指導により、ある区画は香り重視、ある区画は味わい重視とするよう、収穫時期をずらしています。 訪問したのは2016年8月22日ですが、平年よりも早く熟しており、この時点でもかなり糖度がありました。

短梢1枝につきブドウ2房しか生らさない収量制限をすることで、果実の凝縮感を高めています。 また厳しい選果により「マリコ・ヴィンヤード メルロー」のレベルに達しないブドウは、下位ランクの商品に使われます。

ヴェレゾン(着色期)に入っていましたが、カベルネ・フランは着色が遅く、実によって色付き加減が異なります。

試験栽培区画では、サンジョベーゼ、ピノ・ノワール、プティ・ヴェルド、ビジュ・ノワールなどが植樹されています。

椀子(マリコ)ヴィンヤードの冷涼な気候にマッチするのではと、期待が膨らみます。

サンジョベーゼの基幹にピノ・ノワールを接ぎ穂したものです。 きちんと結実しています。

現在、急激に増加した新設ヴィンヤードやワイナリーにより、苗木及び台木が不足しています。
特に台木はウイルスチェックや接ぎ穂との相性診断に時間が掛かるため、対応している業者も少ないのが現状です。
メルシャンのこの取り組みは、今後の日本でのワイン用ブドウ栽培において、とても重要です。
このように、シャトー・メルシャン 椀子(マリコ)ヴィンヤードは、現在の日本でのワイン造りの指標となりべき点を多くもった畑です。
今後、樹齢も上がり、より一層高品質なブドウが収穫されることとなるでしょう。

シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード(第1回訪問)記事はこちら

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