山梨県 キスヴィン 
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キスヴィン所在地:山梨県甲州市塩山千野
栽培責任者:荻原康弘さん
設立 2005年 取材者:宮本輝紀(2015年10月15日) |
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Kisvin(キスヴィン)ワイナリーは2005年に発足されたぶどう栽培家の醸造用ブドウの勉強会グループ”Team Kisvin(チーム・キスヴィン)"の中心人物・荻原康弘さんがカリフォルニア州立大学でワイン醸造学を学びブルゴーニュで研鑽を積んだ齊藤まゆさんと2013年に荻原さんの出身地である、山梨県甲州市塩山地域で立ち上げたワイナリーです。
Kisvinワイナリーの畑は、2001年ぶどう農家を継ぎ3代目となった荻原さんが、
高品質なワイン用ぶどうの栽培を将来的な事業の重点項目とし、植物生理学の概念を取り入れた管理を始めました。
ぶどうが健全に生育するために必要な光合成のためのキャノピーマネージメント(葉っぱの管理)によって、果実収量 の増加、病気発生低減などが見込まれます。
また今までの踏襲だけでなく、科学的見地に立ち、土壌分析装置を用いて分析を行い、そのデータを基礎とした土壌・施肥管理のもと、草生栽培を行っています。
このような施策によって、熟度は高いのに赤くない甲州種が生まれ、このぶどう及びワインの新たな可能性を生み出しました。 |
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ワイン造りは、「高品質のぶどうが出来さえすれば、醸造とはシンプルかつ平易なものである」という考えのもと、ぶどうの良さを最大限に発揮するために、 サニタリー(衛生管理)を徹底し、発酵温度・熟成期間・瓶詰時期を細かくチェックしています。 |
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代表取締役で栽培責任者の荻原康弘さんは日本大学農獣医学部卒。
好奇心旺盛で、興味を持った事柄はとことん追求するタイプです。
ぶどう栽培についての研究・功績は高く評価され、大学や研究機関への講師や研究協力なども行っています。
醸造責任者の斎藤まゆさんは1980年(昭和55年)生まれ。アメリカの高校卒業後、早稲田大学に入学。
在学中に日本でのワイン造りを目指し、同大学を中退し、カリフォルニア州立大学ワイン醸造学科に入学。
醸造学科を主席で卒業した成果として、ワイナリーの醸造アシスタントに抜擢され現地学生の指導にあたりました。
その後フランス・ブルゴーニュで働いた後、荻原代表に声を掛けられKisvinワイナリーに入社しました。
斉藤さんは、幼い頃からご両親に「自分の好きなように、自由に、まっすぐに生きろ」と励まし続けてくれたそうです。
その教えの通り、ひたむきな努力によって培われた経験と自信に溢れたワインを生み出し、育てています。 |