映画「ぶどうのしずく」の舞台になったワイナリー

宝水ワイナリーは2002年岩見沢市の補助事業として「岩見沢市特産ぶどう振興組合」を立ち上げたところから始まります。現ワイナリー代表の倉内氏の葡萄畑を見た時の岩見沢市長があまりの美しい風景に感動し、なんとかワイン産業を起したいと考え、ワイナリーが2006年に誕生しました。岩見沢市は冬期積雪2mを超え、これ程の雪国でのワイン造りは例を見ません。厳しい自然に耐え抜いた果実を摘み、寒さの中で丹念に醸造する。 雪国でのワインづくりは手間も時間も呆れるほどかかりますが、その分風土がしっかりと溶け込んでいます。

毎年試行錯誤の連続で、考え改善を積み重ねてきたワイン造り。

倉内武美代表は地元農家の3代目です。倉内代表は「最初の頃はワインの知識もなく、原料のぶどうをいかに良い品質で育てるかに集中した。できたワインを飲みながら醸造家と相談して次の年の育て方、収穫時期などを細かく変えていった。毎年試行錯誤の連続で、うまくいかないことも多かったが原因は何か、考え改善を積み重ねてきた。」そうです。

代表　倉内武美さん

「テロワールの溶け込んだ手工芸のワインを。」をコンセプトに、岩見沢のテロワールを深く理解し、その土地に合った品種・最適な収穫量・そしてこの土地だからこそ出てくる味わいをこれらを損なうことなく、ワインへ反映させています。

雪の保温効果でブドウ樹が凍害を防ぐ独特の環境です。

岩見沢市は雪が多い為、発芽や収穫が早く作業が大変ですが反面、雪の保温効果でブドウ樹が凍害を防ぐ独特の環境です。醸造に関しては人の手が入るからこそ可能となる繊細さや暖かさがあると考えているので、ステンレスタンクの容量、プレス機などの醸造機器は小さな変化に人が気づけるような小規模なものとなっています。