山梨県 麻屋葡萄酒  
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山梨県 麻屋葡萄酒
所在地:山梨県甲州市勝沼町
代表取締役社長:雨宮一樹さん
設立:1921年
取材者:宮本輝紀(2015年10月15日) |
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麻屋葡萄酒は1921年の創業以来、山梨県甲州市勝沼町等々力の地で家族経営を続けているワイナリーです。
甲州市勝沼町等々力は甲府盆地の東部、日川と田草川との間にあり、ほぼ全域が扇状地となり水はけがよく果樹栽培に適している地域です。
創業者の雨宮高造さんは山梨市の酒屋に勤務していましたが、造り酒屋を目指し屋号と免許を 譲り受け、等々力の甲州街道沿いに小売店と醸造所を開設し、日本最初のワイン留学をした土屋龍憲をワインコンサルタントとして迎えました。 |
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現在も国道411号、勝沼町等々力の中心となる交差点近くにワイナリーはあります。
ワインショップには歴史を感じさせる昔の醸造機器なども展示されており、雰囲気があります。
ワイナリーの裏には自社畑があり、主に現社長の雨宮清春さんと雨宮一樹専務が管理しています。 |
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ワインの造りは、「地域に根差すワイナリーだからできること」を考えています。
地元で古くから栽培されている甲州種は、生食するときに甲州の粒を皮ごと口に含み、舌先で皮から実をこそげ取るように食べられていますが、その時に感じる渋味はぶどうの個性として捉え、ナチュラルに生かすように造られています。
その他、渋味を補うためにマスカット・ベーリーAでは茎も入った状態で発酵させる、あえて酸素を供給した造りも行うなど、幅広い視野でワインに取り組んでいます。 |
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雨宮一樹専務取締役は1976年生まれ、東京農業大学醸造学科卒業後、広島の酒類総合研究所で研修、山梨県ワインセンターで勤務した後、実家である麻屋葡萄酒に入社しました。伝統を継承しながら新しい技術を取り組み、山梨の若手醸造家研究集団「アッサンブラージュの会」のリーダー格として、山梨のワインをレベルアップさせ各地へ発信する牽引者です。
家族と仲間、そして地域とワインを大切にする熱い思いを持った造り手です。 |