北海道 リタファーム&ワイナリー 
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リタファーム&ワイナリー
所在地:北海道余市町
栽培・醸造責任者:菅原由利子さん
設立:2013年
取材者:宮本輝紀(2015年11月26日) |
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リタファーム&ワイナリーは2013年、北海道後志地方、余市町内で3番目のワイナリーとして誕生しました。
自社畑は、余市町登地区の最南部にある標高40mの緩やかな南斜面の約3haのぶどう畑で、海に抜ける南風が強いことから“風のヴィンヤード”と名付けられています。
”風のヴィンヤード”は火山灰シルトに石がごろごろ転がっている土壌で、自然と共存する圃場内の生態系を極力崩さない畑造りを行っています。 訪問した日は、前日に降った大雪の影響が酷かったです。 |
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リタファームは、余市と自分たちを自然に表現できるワイン造りを行っており、白ワインとシャンパーニュ製法のスパークリングワイン造りに特化しています。
余市のテロワールを反映するために野生酵母による自然発酵でのワイン造りを行う為、ワイナリー内の衛生管理に気を配っています。
ぶどうを絞る器具もバスケットプレスと共に、日本酒で「槽(ふね)」と呼ばれる垂直式圧搾機を使用しており、雑味のない自然なジュースが絞れます。
ワインの移動も重力のみで行い(グラヴィティフロー)、瓶詰めも重力式の充填機でワインに圧力を与えないように しています。 |
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栽培・醸造責任者の菅原由利子さんは余市出身、ワイナリーの前はワインのインポーターを経験しました。
ワインのインポーター時代にシャンパーニュで研修を受け、北のぶどう生産地で造られる酸の強いワインを何とか飲みやすく加工したのがシャンパーニュ製法だと体感されたそうです。
ご主人は醸造機械メーカーに勤務、地ビールのプラントなどを設計された経験があり、ラベルデザインやホームページ作成などを行っています。
夫婦2人で自分たちらしいワインを目指し、栽培・醸造・デザイン全てを自分たちで行い、人の暖かみを感じるワインを造っています。
菅原さんはこう言っています。
「ワイン好きの女性がワインを造ると、体が欲して自然なワインになるんです。」 優しい気持ちが伝わる言葉ですね。
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