山形県 高畠ワイン
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高畠ワイン
所在地:山形県東置賜郡高畠町
栽培・醸造責任者:川邊久之さん
設立 1990年
取材者:宮本輝紀(2015年12月19日) |
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高畠ワインは1990年山形県高畠町に「観光も楽しめるワイナリー」を目指し設立されました。 高畠町は、「まほろばの里」と呼ばれる周囲を山に囲まれ、山裾まで田園風景が広がる実り豊かな街で、稲作を始め「ぶどう」「ラ・フランス」など果樹栽培が盛んに行われており、 ぶどうではシャルドネ、デラウェア品種に関して全国一の出荷量を誇り、有機農法の先駆地としても知られています。ワイン用ぶどうは平成3年に高畠ワインぶどう部会が発足し、欧州系ワイン醸造専用品種の栽培を本格的に始め、平成23年には200トンを超える高品質なブドウを生み出しています。 |
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醸造においては、ワイン造り専用設計の醸造タンク、非加熱製法での瓶詰めなど、 ぶどう本来の風味を損なわないよう配慮した理論と感性が融合した造りを行っています。 特にサニテーション(衛生管理)には力を入れ、醸造機器の洗浄などを徹底しています。 |
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醸造責任者である取締役製造部長の川邉久之さんは1963年愛知県生まれ。
東京農業大学醸造学科卒業後に、南九州コカ・コーラボトリング株式会社海外事業部に入社し米国カリフォルニア州ナバ・ヴァレーにあるワイナリーに海外赴任。
醸造責任者として勤務する一方、カリフォルニア大学デイヴィス校、ナバ・ヴァレー大学においてぶどう栽培、ワイン醸造に関する専門コースを履修しました。
帰国後はワイン醸造コンサルタントとしてセミナー講師や専門学校での醸造発酵コースの講師など歴任してきた、日本ワインを代表する造り手です。
川邉さんはワインツーリズムや講演活動にも力を入れ、「これが高畠だ!」というブランド力を発信すると共に、エノログ(ワイン醸造技術管理士)として技術面から日本ワイン全体の実力向上にも力を注いでいます。
豊富な経験と深い知識、そして素晴らしい感性の持ち主で多くの造り手の憧れとなっています。
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