大分県 安心院葡萄酒工房
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安心院葡萄酒工房
所在地:大分県宇佐市安心院町
エノログ(ワイン醸造技術管理士):古屋浩二さん
設立:2001年
取材者:宮本輝紀(2015年8月18日) |
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安心院葡萄酒工房は、大分県北部・国東半島の付け根にある安心院盆地にあるワイナリーです。
安心院は、山村に滞在し地域の人々との交流を通じて、文化・歴史・風土を楽しむグリーンツーリズムの日本における発祥の地として知られる町です。
安心院葡萄酒工房は1971年よりワイン製造を開始した三和酒類株式会社が、ぶどう栽培の盛んな安心院町の誘致を受け、2001年に設立したワイナリーです。
三和酒類株式会社は、企業の存在そのものが文化と考え、グローバルに考えローカルに行動すると いうマーケティング戦略を行って、魅力的な観光資源としています。
ワイナリーは安心院家族旅行村の敷地内にあり、プール・アスレチックなどレジャー施設、温泉や宿泊施設、観光ぶどう園も併設されており、ワイナリー見学も気軽にできるようになっています。
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安心院町は瀬戸内海の影響を受ける温暖な気候で、昼夜の温度差もありますが、年間降水量が1600〜1700mmと多く、シーズンには台風の直撃を受けることがあります。
そのため、ぶどう栽培では雨・台風への対策として雨除けワイヤー・棚栽培・レインカットなど、研究としてはクローン選抜を行い、病気予防とこの安心院の地にあったぶどうを育成しています。 |
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栽培・醸造責任者の古屋浩二さんは1994年入社。
ワイナリー設立に先立って、カリフォルニア大学デイヴィス校で1年間栽培醸造を学び、果実味豊かでスマートなワイン造りにその実力を発揮しています。
「エノログ(ワイン醸造技術管理士)」の資格を持ち、この地を表現するワインを造っています。
常にひたむきに努力されていますが、その大変さを表に出さず、ワイナリーを訪れる人たちに優しく暖かく接する、懐の広い方です。
そんな方が醸すワイン、これからもずっと魅力を放ち続けます。 |