山形県 蔵王ウッディファーム&ワイナリー
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蔵王ウッディファーム&ワイナリー
所在地:山形県上山市
醸造責任者:國吉一平さん
設立:2012年
取材者:宮本輝紀(2015年12月28日) |
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蔵王ウッディファーム&ワイナリーは山形県上山市に2012年設立された、県内で12番目のワイナリーです。
上山市は蔵王連峰の南西山麓、村山盆地の南端に位置し、年間降雨量が少なく、夏暑く冬寒い、昼暑く夜涼しい盆地特有の気候と日当たりの良い斜面が多い事が相まって、稲作・ぶどう・さくらんぼ・西洋梨などの果樹栽培が盛んなところです。
ワイナリーのある地域は蔵王山の西側麓にある丘陵地で、自然農法が盛んに行われています。 |
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ワイナリーの畑はミネラルの多い小石交じりの粘土質で、排水性も良い土地です。 この恵まれた土地で、有機質肥料100%(貝化石・魚カス・カニ殻等の良質の海産物の有機質配合肥料と、米ぬかや籾殻を主)の窒素分の少ない土づくりをしています。また雑草生栽培で除草剤は一切使用していません。 |
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蔵王ウッディファームでは、以前から自園の果物を使用したドライフルーツやジャムなどの加工をしていましたが、満を持して2013年に自園でのワイン造りを始めました。 できるだけ自然に寄り添うワインを目指している注目のドメーヌです。建物や内装もウッディファームの名前の通り、できるだけ木を使い自分たちの手で作り、手造りを大切にする造り手の気持ちがより伝わるように考えています。 |
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代表取締役の木村義廣さんは、先代から上山で果樹園を経営しており、ラ・フランス、さくらんぼ、ブルーベリーなどを栽培してきました。
またぶどう栽培では、優良ワイナリーへ醸造用品種を卸してきた、果樹栽培のスペシャリストです。
醸造責任者の國吉一平さんは、1979年静岡県生まれ。
飲食業経験中にワインに興味を持ち、アデレードのワイン公立専門学校を終了後、カリフォルニア・カーロネス、オーストラリア・タスマニア、山形・タケダワイナリー、ニュージーランド・ホークスベイ、フランス・サンセールのワイナリーで栽培醸造に携わってきた、国際派のワイングローワーです。
ニュージーランドでの栽培経験を生かし、鳥害対策に猛禽類のハリスホーク(ノスリ)を飼っているなど、ユニークな試みを行っています。
栽培家・醸造家、二人のコンビネーションで自然なぶどうの果実味を活かした、地味豊かなワイン造りを目指しています。 |